サウナと旅と豆ちしき

世界で唯一の”サウナ歌人"が綴る、サウナ・旅・豆ちしきについてのブログです。

【静岡】サウナしきじ~聖地の名にふさわしい神々しいまでの水風呂

サウナーの聖地、しきじ。

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パッと見はいわゆる地方のサウナ施設。

施設内も錆や塗装のハゲなど古さがあるものの、清潔に手入れされている。

浴室内に入ると薬湯の匂いがツンと鼻をつく。少々苦手な匂いだ。

 

少しお風呂で身体を温めてから、まずは低温の薬草サウナへ。

55度とはいえ湿度が高く、一般的な施設にある低温塩サウナとは暖まり方が段違い。

浴室の中央にある縁側のような広いベンチに腰をかけ、サービスの氷を口に含む。まったくカルキ臭さがない。この氷も富士山の湧水で作ったのだろうか。

 

氷を口に入れたまま、次は高温サウナへ。

場所によって温度のムラはあるが、二段目奥に座ると6分で滝のような汗が出てきた。

 

そして念願の富士山の湧水の水風呂へ。

やさしく揺れる水面に足を差し入れると、するすると身体が引き込まれていく。

まるで人魚伝説の海のように優しく冷たい。

頭までとぷんと沈んでしまいたい気持ちをおさえて、ギリギリあごのあたりまでを水風呂に浸してみた。

いまだかつてこんなに優しい水風呂があっただろうか。

よく、頭パカーとかスコーンと抜けるとか…それが水風呂の魅力と思ってきたのに、しきじの水風呂は極限まで優しい。

水鳥の羽で海馬をさらさらと撫でられているような気分だ。余計な記憶が掃除されていく。

 

 

ここでサウナ短歌を一首。では留まらず二首。

白肌を滑りこませるシルク地の肌掛けにただ包まれており

 

霊峰の恵にさらりほどけてく玉繭の肌清らかな水

 

【女子サウナ情報】

薬草サウナ 55度

高温サウナ 88度

ちいさなTVあり。

水風呂は水温計がないため温度は不明。体感は16度。

水風呂の水が飲用として汲めるので、ペットボトル持参のこと!

浴室内の中央に大きなベンチあり。

飲料用氷のサービスあり。

施設は古いものの、定期的にサウナマットの交換もあり、ひとり1枚敷マットが使えるので清潔。

休憩室にお布団もあるよ!